メディカルダイエット

本治療は保険適用の対象ではなく、自由診療（全額自己負担）となります。
また、本治療に使用する医薬品は、肥満症に対しては国内未承認・適応外使用となるため、医師の判断のもと、十分な説明と同意を得た上で実施いたします。

※この治療は、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があります。
本治療の効果には個人差があり、すべての方に同様の結果や効果が現れるわけではありません。
また、体質や基礎疾患、生活習慣などにより、効果を実感しにくい場合や副作用が生じる可能性もあります。

リベルサスは2型糖尿病の治療薬であるGLP-1の飲み薬です。

これまでさまざまなダイエットに挑戦してみた方は「空腹感を我慢できずに過食してしまった」、「間食がやめられなかった」というような経験があるのではないでしょうか。

リベルサスは満腹感を持続させて自然に間食を減らしてくれる働きのある飲み薬です。

・経口投与
注射が苦手な方でも摂取しやすい経口錠剤です。セマグルチドはそのまま服用すると胃で分解されるため、吸収促進剤(SNAC)を添加して内服を可能にしました。

・食欲抑制
視床下部に作用し、満腹感を増加させます。胃内容排出を遅らせることで、満腹感を長く持続させます。

・血糖値調整
インスリン分泌を促進し、グルカゴン分泌を抑制することで、血糖値の安定化を図ります。

・低血糖リスク低減
血糖値が高いときにのみインスリンを分泌させるため、低血糖症状が起こりにくいです。

リベルサスは1日1錠を空腹時に服用します。錠剤は3mg、7mg、14mgの3種類があり、通常は3mgから開始し、効果に応じて増量します。14mgの用量で有意な体重減少が観察されています。

リベルサスは、食事制限や激しい運動を必要とせずに自然に食欲を抑えることで、ダイエットをサポートします。試験では、2型糖尿病を有する肥満または過体重の患者で平均体重の約4〜5kgの減少が報告されています。ただし、日本では肥満治療薬として承認されていないため、自由診療となります。

・PIONEER試験
リベルサスを含む経口セマグルチドの効果を評価した試験で、14mgの用量で有意な体重減少が確認されています。

・STEP試験
セマグルチドの注射剤を用いた試験で、肥満患者に対して体重の約15〜17%の減少を示しました13。リベルサスも同様の成分を含むため、類似の効果が期待されます。

・副作用
吐き気や下痢などが報告されています。

・禁忌事項
特定の病状を持つ患者には服用が推奨されません。

リベルサスは、糖尿病治療と並行して肥満を改善できる可能性がありますが、日本国内では適正使用の範囲内で医療従事者の管理下に行うことが重要です。

マンジャロ（一般名：チルゼパチド）は、2型糖尿病の治療に用いられるGIP/GLP-1受容体作動薬です。2022年9月に日本で承認され、主に血糖値を調節するために使用されていますが、食欲抑制や満腹感の持続などの副作用を利用して、メディカルダイエットにも応用されています。

・投与方法
週に1回、皮下注射で行います。

・効果
GLP-1とGIPの両方の受容体に作用し、食欲を抑制し、胃の内容物の排泄を遅らせて満腹感を長く持続させます。

・減量効果
他のGLP-1受容体作動薬と比べて高い減量効果が報告されています。

マンジャロは、日本では肥満治療薬として承認されていないため、メディカルダイエットとしての使用は自由診療となります。試験では、マンジャロを使用した患者で、2.5mgまたは5mgの用量で1ヶ月で約3.9kg、3ヶ月で約6.2kgの体重減少が報告されています。

・副作用
肝臓や腎臓の障害、膵炎のリスクがあります。

・避妊
マンジャロ注射中および中止後1か月間は避妊が必要です。ピルは効果が弱まる可能性があるため、他の避妊方法を推奨します。

・禁忌事項
BMIが20以下、拒食症、体調が悪い方、持病がある方は使用できません。